後藤正治ノンフィクション集 第2巻 『甦る鼓動』『生体肝移植』



内容紹介
移植医療に取り込んで四半世紀。その集大成の二作を収録。臓器移植でしか助からな い人たち―。その切実な叫びを前に苦闘する、移植外科 医たちの情熱とその成果の記録『甦る鼓動』。『生体肝移植』では、パイオニアとなった京大チームの挑戦を活写する。


『甦る鼓動』
初版1991年/登場人物:岩城裕一、三井香兒、高橋公太、広 瀬一、ノーマン・シャムウェイ、トーマス・スターツル、藤 田毅、曲直部寿夫、岩崎洋治、など多数
◆「脳死鎖国・日本」にあって、臓器移植でしか助からな い人たち―。その切実な叫びを前に苦闘する、移植外科 医たちの情熱とその成果の記録。 30年ぶりに再開された日本の心臓移植──誤解と美談につつまれた臓器移植医学はどのように確立されたのか。日米の最先端の医療現場の長期取材にもとづいて、移植でしか救われない患者と家族の切実な訴えを前に苦闘する医師と研究者の世界を描ききった、脳死を考えるためにも必読の長編ノンフィクション。

『生体肝移植』京大チームの挑戦
初版2002年/登場人物:田中紘一
◆生きることに賭けて彼らはリスクに挑む。
脳死移植の法整備問題もあり、日本で独自の発展をみた 生体肝移植。移植手術のリスク、健康な生体にメスを入 れるリスクを超えて、患者・家族は生きることに賭ける。目前の命を救うために、医療チームは宿命的な困難に挑み、技術を進展させてきた。最先端医療の局面で展開される患者・家族と医師・スタッフの緊迫した熱いドラマ。


関連カテゴリ:
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商品コード:
9784833902526
販売価格(税込):
2,592

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書籍情報

発行日:2011/5 、 判型:文庫判 ・ソフトカバー 、 頁数:772頁 、 その他- 、 装幀:鈴木一誌 、 発行:ブレーンセンター

著者

後藤 正治(ゴトウ マサハル)

1946年、京都市に生まれる。1972年、京都大学農学部を卒業。
ノンフィクション作家となり、医学、スポーツ、人物評伝などの分野で執筆を重ねる。
『空白の軌跡』(講談社文庫)で第四回潮ノンフィクション賞、『遠いリング』(岩波現代文庫)で第十二回講談社ノンフィクション賞、『リターンマッチ』(文春文庫)で第二十六回大宅壮一ノンフィクション賞、『清冽』(中央公論新社)で第十四回桑原武夫学芸賞、を受賞。

2016年、書き手として出発して以降、2010年までに刊行された主要作品のほとんどが収録されている「後藤正治ノンフィクション集(全10巻)」の刊行が完結。

他の著者に、『関西の新実力者たち』(ブレーンセンター.1990)、『刻まれたシーン』(ブレーンセンター.1995)、『秋の季節に』(ブレーンセンター.2003)、『節義のために』(ブレーンセンター.2012)、『探訪 名ノンフィクション』(中央公論新社.2013)、『天人 深代惇郎と新聞の時代』(講談社.2014)などがある。


上記内容は2016年時点のものです。

目次

『甦る鼓動』
第一章……今日の命
第二章……十四年目の発掘
第三章……明暗の旅
第四章……救急病棟
第五章……遠い坂道
第六章……最後の登攀
第七章……遥かなる助走
第八章……帝王の町
あとがき
証言及び取材協力者
主な引用・参考文献

『生体肝移植』
第一章……手術場
第二章……十二年目の春
第三章……外科医
第四章……小児病棟の日
第五章……細き道を
第六章……新領域へ
第七章……私のことなんだ・・・
あとがき
主な参考文献

第二巻解説─小柳 仁
第二巻への覚書

小柳仁「解説」より

しかし私は初対面の後藤氏の前では、構えることなく、ゆったりと、言い換えれば少し「抜いて」話をしていたと思う。彼は医療上の出来事を「事件」としてみるのではなく、その出来事を、今進めつつある人物を通して真髄に迫ろうとしているかのように見えた。 …<中略>… 後藤氏はこの分野にかけている多くの人物像を暖かく抉り出してくれた。一連の臓器移植についての著述は、この国におけるもっとも詳細な科学史であり、一つの医療行為を社会に根付かせる「社会工学」の記録でもある。同時代にこのような文筆家を得たことは喜びである