後藤正治ノンフィクション集 第1巻 『空白の軌跡』『ふたつの生命』『人工心臓に挑む』



内容紹介
ノンフィクション作家として彗星のごとく登場した著者。デビュー作ともいえる潮賞受賞作『空白の軌跡』はじめ『ふたつの生命』『人工心臓に挑む』の置換外科における初期3部作を完全収録。


『空白の軌跡』
初版1985年/登場人物:曲直部寿夫、藤田毅、阿久津哲造、 牧野太平、仲田明美、上林義一、勝又孝
◎第四回潮ノンフィクション賞
◆長い空白の期間を強いられた外科医たちの苦悩と奮闘を描く。
わが国初の心臓移植は、1968年夏、北都の病院で行われ た。しかし、この和田心臓移植は、心臓のみならず、臓器移植そのものをタブー視させるに至った。そして日本の心臓移植は、長い空白の歳月を強いられる。いま臓器移植の新しい時代を迎えつつあるが、長い空白の期間、外科医たちの苦悩と奮闘を描く。空白の軌跡。

『ふたつの生命』
初版1988年/登場人物:仲田明美、アンドレア松島、ノー マン・シャムウェイ
◆もう一度走ってみたい!移植を考えるための必読のドキ ュメント。
今日が臨終の日となるかもしれない。そう覚悟しながら、この10年に近い歳月が過ぎた──心臓と肺に移植でしか 救われない病を持つ若い女性患者のもとに、同じ病と闘う アメリカ人女性から手紙が届いた。絶望と希望の交錯、生 と死を見つめて生きる二人の心うつ交流、脳死論議の陰の生きるための闘いを描く感動の記録。

『人工心臓に挑む』
初版1987年/登場人物:ウィレム・コルフ、阿久津哲造、 渥美和彦、能勢之彦、松田武久、福増廣幸、など多数
◆心臓は生命と魂の宿る場所として、人類史の中で神聖視されてきた。これを機械によって代行させるという、神への冒涜ともいえる発想をいだき、動物実験を重ね、 ついに治療の時代に踏みこんだ医師たち。彼らの試行錯 誤、競争と協力の30年を、日米両国の徹底取材によって 追跡したのが本書である。これは先端医療の実像を伝える記録であり、同時に、個性豊かな医師と技術者の夢と野心、失意とひらめきを生き生きと示すドラマである。


関連カテゴリ:
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商品コード:
9784833902519
販売価格(税込):
2,592

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(選択中のタイトル:後藤正治ノンフィクション集 第1巻 『空白の軌跡』『ふたつの生命』『人工心臓に挑む』)

書籍情報

発行日:2009/6 、 判型:文庫判 ・ソフトカバー 、 頁数:784頁 、 その他- 、 装幀:鈴木一誌 、 発行:ブレーンセンター

著者

後藤 正治(ゴトウ マサハル)

1946年、京都市に生まれる。1972年、京都大学農学部を卒業。
ノンフィクション作家となり、医学、スポーツ、人物評伝などの分野で執筆を重ねる。
『空白の軌跡』(講談社文庫)で第四回潮ノンフィクション賞、『遠いリング』(岩波現代文庫)で第十二回講談社ノンフィクション賞、『リターンマッチ』(文春文庫)で第二十六回大宅壮一ノンフィクション賞、『清冽』(中央公論新社)で第十四回桑原武夫学芸賞、を受賞。

2016年、書き手として出発して以降、2010年までに刊行された主要作品のほとんどが収録されている「後藤正治ノンフィクション集(全10巻)」の刊行が完結。

他の著者に、『関西の新実力者たち』(ブレーンセンター.1990)、『刻まれたシーン』(ブレーンセンター.1995)、『秋の季節に』(ブレーンセンター.2003)、『節義のために』(ブレーンセンター.2012)、『探訪 名ノンフィクション』(中央公論新社.2013)、『天人 深代惇郎と新聞の時代』(講談社.2014)などがある。


上記内容は2016年時点のものです。

目次

『空白の軌跡』
第一章……吐息
第二章……事件
第三章……歳月
第四章……始動
第五章……隘路
第六章……探求
第七章……黎明
第八章……選択
引用・参考文献
あとがき

『ふたつの生命』
序章………日系待機患者
第一章……アンドレアからの手紙
第二章……病のなかの輝き
第三章……もう一度走ってみたい
第四章……最後の手紙
第五章……甦る命
第六章……架け橋
終章・未知の決着
あとがき

『人工心臓に挑む』
序章………コルフと日本人
第一章……三人の男
第二章……生存日数競争
第三章……臨床への幕開け
第四章……厚い壁
第五章……治療時代への肉薄
引用・参考文献
あとがき

第一巻解説─北岡和義
第一巻への覚書

北岡和義「解説」より

確かに後藤の作品を読み進み楽しんでいると突然、グサッと来るものがある。医学という科学の世界を描きながら科学では解けない人間個人の選択の問題や日本社会の理解の乏しさを鋭く衝いてくる。