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幻の小川紳介ノート



内容紹介
ドキュメンタリー映画界の巨匠・小川紳介
30年前のトリノ映画祭訪問記が遺されていた!

1990年「トリノ映画祭訪問記」が、このたび31年ぶりに“発見”された。この訪問記全文に、小川監督の妻であり同志でもあった小川(旧姓・白石)洋子さんが『牧野物語・養蚕編』(77年)を中心に“喋り書き”した原稿を加え、小川監督とゆかりの深かった山根貞男・蓮實重彦・上野昻志・伏屋博雄・安井喜雄・矢野和之氏らの寄稿を得て、小川監督作品を上映してきた大阪のミニシアター「シネ・ヌーヴォ」代表の景山理が編んだのが本書である。

小川紳介監督年譜&小川プロ全作品フィルモグラフィー付き

▼各紙書評
2022年4月 3日 東京新聞 TOKYO Web 評者: 小野民樹(書籍編集者)
2022年4月 2日 東京新聞/中日新聞 朝刊 評者: 小野民樹(書籍編集者)
2022年3月 8日 日本経済新聞 WEB版   評者: 古賀重樹
2022年2月26日 毎日新聞 朝刊
2022年2月 4日 読売新聞 夕刊 大阪版


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  アート:エッセイ
  アート:映画一般
 エッセイ
商品コード:
978-4-8339-0621-0
販売価格(税込):
2,200

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書籍情報

[著] 小川紳介+小川洋子
[編] 景山理
[寄 稿] 山根貞男、蓮實重彦、上野昻志、伏屋博雄、安井喜雄、矢野和之

[発 行] シネ・ヌーヴォ
[発 売] ブレーンセンター
[体 裁] A5判・並製
[頁 数] 256頁
[発行日] 2022年2月7日
[発売日] 2022年2月14日

著者

小川紳介: 映画監督。1936年6月東京生まれ。岩波映画製作所を経て、フリーで『青年の海』(66年)を初監督。続く『圧殺の森』(67年)の後、小川プロを設立して「三里塚」シリーズを連作し、激動の時代に「自主製作・自主上映」の方法で全国の学生・若者たちから圧倒的な支持を受ける。75年ごろより山形・牧野を本拠地とし、米作り、合宿生活をしながら映画を製作。82年の『ニッポン国古屋敷村』、86年の『1000年刻みの日時計』はドキュメンタリー映画の最高峰として揺るぎない評価を獲得。92年2月7日、わずか55歳で死去。山形国際ドキュメンタリー映画祭を発案するなど、今も影響を与え続けているドキュメンタリー映画界の巨匠である。

前置き

映画作家・小川紳介は、自主製作した『圧殺の森』(1967年)で、きたる「叛乱の季節」を予感させ、『日本解放戦線・三里塚の夏』(68年)に始まる「三里塚」シリーズで農民の不屈の闘いを描き、1968年に小川プロダクションを設立。農民の心を描くためには自ら農民にならなければならないと、三里塚から山形・牧野(まぎの)へ小川プロ・スタッフとともに移住。集団生活と農作業を営みながら、10年前後をかけて『ニッポン国古屋敷村』(82年)、『1000年刻みの日時計』(86年)などを完成させた。また、昨年で17回目を迎えた「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の発案者・牽引者でもあったが、1992年2月に55歳の若さで惜しまれつつ逝去。
その小川監督は、亡くなる1年3カ月前にイタリアの「第8回・トリノ映画祭」に参加し、克明な日記をつけていた。そこには、何を食べ、誰と何を話し、何を見たかが、トリノの街の描写とともにリアルタイムで記録されていた。同時に、映画に寄せる「映画青年」のような熱い思いも書き込まれており、優れた映画論にもなっているのだった。

目次

・はじめに◎トリノの小川紳介 : 山根貞男

・トリノの奇蹟 〜1990年トリノ映画祭訪問記 : 小川紳介+小川洋子

・小川紳介の乾いた「殺気」について : 蓮實重彦

・「白石in牧野」幻のノートについて【解題】 : 鈴木一誌

・「白石in牧野」 〜『養蚕編』を中心に : 小川洋子

・「満山紅柿」小川紳介と彭小蓮 : 上野昻志

・「満山紅柿 上山〜柿と人とのゆきかい」資料

・晩年の小川紳介とその周辺 : 伏屋博雄

・小川プロの資料保存と映画「満山紅柿」 〜白石洋子の仕事を振り返る:安井喜雄

・小川紳介監督と山形映画祭 : 矢野和之

・小川紳介監督年譜&小川プロダクション

・小川紳介監督と小川プロダクション全作品フィルモグラフィー

・長いあとがき : 景山理

シネ・ヌーヴォ25周年記念

「没後30年 小川紳介と小川プロダクション」
大 阪: シネ・ヌーヴォ (2022年2月5日〜3月4日)
東 京: アテネ・フランセ文化センター (2022年2月15日〜3月12日)

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