何もすることがない



内容紹介
彫刻家は釣りにでる

先は見えるか。
先は見えているか。


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  福岡道雄
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 アート
  アート:エッセイ
 エッセイ
商品コード:
9784833905114
販売価格(税込):
2,669

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(選択中のタイトル:何もすることがない)

書籍情報

発行日:1990/5/25、 判型:四六判・ハードカバー、 頁数:195頁、 装幀:冨里重雄、 発行:ブレーンセンター

著者

福岡道雄(ふくおか みちお)
1936年、大阪府堺市に生まれる。
彫刻家。
1958年、白鳳画廊(大阪)で個展を発表以来、信濃橋画廊(大阪)、東京画廊(東京)、ナビリオ画廊(ミラノ)、ギャラリー16(京都)などで発表活動をする。そのほか主な展覧会として「現代美術の新世代展」「現代美術の鳥瞰展」「現代日本彫刻展」「サンパウロビエンナーレ」などがある。
第8回中原悌二郎賞優秀賞を受賞する。
現在、関西女子美術短期大学教授、大阪芸術大学非常勤講師。
(発刊当時)

福岡道雄の彫刻と出会うたびに、「自閉の屹立」という言葉が脳裏をかすめる。一切の係累を断たれた暗い思念の中で、悲しいまでに凝固してゆく作品たち--。彼が書きとめる文章もまた、孤絶への渇望に満ちて内向する。「表現」を志向すればするほど「表現」それ自体の無為性に直面するしかない時代にあって、福岡道雄は恐ろしく正直に、その不可逆性と向き合っている。暗海に浮かぶ白きブイのような彼の言葉が、ひそやかな真実を発光してやまない理由も、そこにある。(作家・若一光司)