死の宴



内容紹介
フィリピンの山地少数民族、イフガオ族とボントク族の葬送儀礼や神話と伝説に彩られた日常を活写した貴重な写真を収載。
生と死が隣り合う文化の根源的「ラディカル」な世界を浮き彫りにする。

アファブの遺体は藍色の薄い経帷子を着ていた。彼の妻がずっと以前に織った美しいかすりであった。彼の頭には純白のはちまきが結ばれ、膝上には稲穂が置かれてあった。口の部分はマスクをかけたように木皮がかかり、椅子の背後に回りながら結えられていた。(本文より)


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  アート:写真集
 文化
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2,200

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書籍情報

発行日:1988 、 判型:A5判(学術書等) ・ハードカバー 、 頁数:131頁 、 その他- 、 装幀:- 、 発行:ブレーンセンター

著者

小林宏史(こばやし・ひろふみ)写真家。1936年京都市中京区に生まれる。京都学芸大学(現・京都教育大)と特美彫塑学科卒。卒業後、絵画の修行を志しヨーロッパに渡る。ヘルシンキ、パリに住み、商業カメラマンとして活躍。1966年頃から、フィリピンの少数民族に魅せられ、その生態取材に取り組む。1976年、バンコクで知り合ったウバン・ラマン(タイ国人)と結婚。現在、バンコクに在住。マニラをベースに東南アジアの生活を密着取材し続ける。

目次

段々畑から天に到るイフガオ族
神ウィガンの地上の狩と山谷の形成
イフガオ族の地へ
段々畑
首狩の起源
空はどうして今の高さになったのか
平和な争い
精霊アニトと精霊神像ブロル
葬送儀礼

ボントク族の死の準備
ボントク族の地へ
祖霊アニトウの怒りと洞穴の柩
葬送儀礼
迷信と妖術
神ルマウィックの降来
首狩と柩
星の乙女と鼻笛

あとがき

参考文献