もうひとつの現代史



内容紹介
決定版 奈良の在日朝鮮史。

在日朝鮮人と地域民衆の動向を軸とした丹念な資料の掘り起こしによって、知られざる日朝関係史が蘇る。
2700項目、100頁に及ぶ克明な年表を併載!


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  ノンフィクション:都市
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商品コード:
9784833903332
販売価格(税込):
3,080

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書籍情報

発行日:1987/10/15 、 判型:A5判(学術書等) ・ハードカバー 、 頁数:360頁 、 その他- 、 装幀:- 、 発行:ブレーンセンター

著者

川瀬俊治(かわせ・しゅんじ)1947年三重県生。大谷大学仏教科卒業、奈良新聞社入社、工務部勤務をへて編集記者、現在解放出版社嘱託、帝塚山大・天理大非常勤講師。JCL(自由ジャーナリストクラブ)世話人。論文・著書 「衡平社八〇周年―この一〇年での研究成果を見る」(『大阪経済法科大学 アジアフォーラム』26〔2003年10月〕)『もう一つの現代史序説―朝鮮人労働者と「大日本帝国」』(ブレーンセンター、1987年)など。

目次

はじめに

第一部
 第一章 序論
  方法論をさぐる
  なぜ在日朝鮮人史か
  本論のあらまし
 第二章 朝鮮近代社会の形成と日本の侵略
  はじめに
  朝鮮人労働者、「併合」前の歩み
  壬午軍乱と日、清の対立
  甲申政変と大阪事件
  日本の経済侵略
 第三章 民族解放運動と日清戦争
  英・露の対立
  甲午農民戦争
  鉄道支配と戦時体制
 第四章 鉄道支配と朝鮮民衆
  はじめに
  鉄道支配の実態
  日露戦争と朝鮮侵略
  反日義兵闘争
  「併合」前の朝鮮人労働者
 第五章 農業移民(東拓、不二興業)の諸層
  はじめに
  東拓の農業移民
  被差別部落と朝鮮移民
 第六章 一地域の産業構造をさぐる
  「移入」朝鮮人の歩み
  朝鮮人労働者の二面性
  地主対小作
  北倭村、治道村の場合
  第二、三期の小作争議
  林業、土木工事と朝鮮人労働者
 第七章 全般的危機と在日朝鮮人の闘い
  底辺就労構造への編入
  土木工事(ダム、鉄道、溜池工事)
  三・一独立運動
  一九二二年、全般的危機の時代
  関東大震災の虐殺と「内鮮融和」策
 第八章 世界大恐慌と在日朝鮮人
  在日朝鮮人の生活状況、その歩み
  大和川災害復旧と国道15号線工事
  失業救済事業
 第九章 在日朝鮮人運動の軌跡
  在日朝鮮人労働者の闘い
  奈良での在日朝鮮人運動
  全水、日農の活動から
  地主との抗争
  労働運動での共闘
 第十章 協和会と紀元二六〇〇年祭
  はじめに
  協和会前史─その1
  協和会前史─その2
  協和会の設立
  「皇国臣民」化政策
  紀元二六〇〇年祭
  朝鮮人の抵抗


第二部 年表 一八六八 ~ 一九四五
 「日韓併合」までの歴史
 一九一〇 ~ 一九一四
 一九一五 ~ 一九一九
 一九二〇 ~ 一九二四
 一九二五 ~ 一九二九
 一九三〇 ~ 一九三四
 一九三五 ~ 一九三九
 一九四〇 ~ 一九四五

典拠文献
あとがき
索引